ドイツ在住の作曲家、久美子ユンカーマン主宰の5ヶ月間で全25曲の表現と形式、和声と声かけをお伝えしている「ブルグミュラー表現指導法講座」。
そこでお伝えしている、いかに生徒に自発的な表現力を身につけさせるのか?ということの一部を3回に分けてお送りします。
このブログはその3回目、最終回です。
Step1や2をまだお読みではない方は、こちらを先にお読みください。
Step1を読む
Step2を読む
Step3 イメージした情景とストーリーを音楽で表現するという目的を持って練習する。
Step1で、曲のタイトルの意味や、その背景に興味をもち、
Step2では、曲の全体を、そして個々の部分をイメージしてもらったことを、
少しづつでも実現することを目的として練習するのがStep3 です。
Step2の記事で書いた25番「乗馬」を例にして、具体的にお伝えします。
17小節目から始まる部分の三連符は、レガートで粒をそろえてdelicato (繊細に)弾くのは初めは難しいかもしれません。
これを、弾けるように延々と、
「三連符のつぶをそろえて!」
というだけではなく、時には、
「広い草原を軽やかに駆け抜けるイメージで」
と伝えてみたらどうでしょう。
そうすると、単に三連符を粒をそろえて弾けた、弾けない、以外の、音楽的表現力を養うことにも繋がります。
ともすると、
「表現は、まずはきちんと楽譜どおりにひけるようになってから。」
と思いがちです。
けれども、まだきちんと弾けなくても、
「ああいうふうに弾きたい!」
という自発的な欲求があれば、練習も機械的な練習と違って、楽しくなってきます。
さらに、その場その場のイメージがつかめたら、曲の全体がどのような流れになっているのか、を見ていきます。
その曲の流れを、ストーリーにしてみたら、楽しみながら曲の全体像をつかめるようになります。
もちろん、楽想が豊かなブルグミュラーの作品の中でも、ストーリーがつくりやすいものとそうではないものがあります。
ですので、かならずしも具体的なストーリーにはできなくても、曲がどのように変化しているのか、先生が問いかけをしながら、言葉にしてもらうのです。
国語の教科書を音読する時に、ただ単に文字を読んでいくのと、全体的な流れを分かった上で、読むのとでは伝わる力が全然違います。
音楽でも、その場その場の音符を完璧に弾こうとするだけではなく、どのような流れでどこにクライマックスがあるのか、といった、全体像を把握して演奏するのが大事なのです。
「ブルグミュラーをやるような子供にそんなことを言ってもわかってもらえるわけない。」
「楽譜を弾くのに精一杯でそれどころではない。」
と思っていませんか?
その不可能を可能にするのが、イメージとストーリーで楽しみながら表現力を養う”イメストメソッド” による「ブルグミュラー音楽指導法」なのです。
作曲家として楽譜を30年以上書き続けてきて、さらにWebデザイナーとしても活動している私、私、久美子ユンカーマンが、みなさまがレッスンですぐに使えるような図や画像入りのプリントをご用意しました。
イメージ = お絵かき
ストーリー = お話作り
といった、幼児さんでも取り組めるような入り口から、音楽的な表現につながる和声の理解と楽曲分析に導くオリジナルメソッドなのです。
「もっとちゃんと弾けるように練習しなさい。」
とか、
「こういうふうに弾きなさい!」
というレッスンではなく、生徒自らが感じ、考え、イメージをふくらませて
「ああいうふうに弾きたい!」
という目標を持って、自発的に練習するようになるお手伝いをするのが、このメソッドなのです。
「そんなにうまくいくはずがない。」
と思った方、この講座の受講生の生徒さんで、やる気を失っていた子がまた楽しめるようになった実話とその教材を知りたくありませんか?
「今まで〇〇年以上教えてきたんだから、今さら新しい指導法なんて。。。」
と思った方、ご心配ご無用です。
経験豊かな先生方の今までのやり方を否定するのではなく、先生のやり方にプラスアルファして、さらにいろいろな生徒さんのいろいろな状況に対応するために指導の引き出しを増やし、表現力を伸ばすメソッドです。
「それでは、ちょっとだけでも話を聞いてみようか。。。」
と思ってくださいましたら、無料でご参加いただけるオンラインのZOOMでの3daysチャレンジのご案内をさせていただきます。
(チャレンジとは、単に一方的に話をきくのではなく、毎回、簡単な課題提出があるイベントのことです)
〜お知らせ〜
9月30日, 10月2日, 4日(2024年)と1日おきの3日間、オンラインでこの5ヶ月講座の一部をお見せする無料講座をします。
詳細は、以下のボタンをタップしてご覧の上、無料登録してくださいね。
ご登録のお礼に、3大プレゼント🎁をお受け取りいただけます。