ドイツ在住の作曲家、久美子ユンカーマンが主宰する 「Kumiom Online Music Academy」での和声や楽曲分析のためのレッスンや講座のメモの一部をブログで公開しています。
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ブルグミュラー表現指導法講座や楽曲分析サロンで、よくご説明させていただくのが「ドッペルドミナントの下方変位」
7の和音や9の和音で使われ、しばしば根音省略形の第二転回形で使われます。
例えば、クーラウのソナチネOp.20-1 の第2楽章11小節目の2つ目の和音は、ドッペルドミナントの7の和音の下方変位、第二転回形の根音省略で、次のような和音記号となります。
注)和声の表記にはいろいろなメソッドがありますが、ここでは、日本の多くの音大で使われていた「和声 理論と実習」(音楽之友社)によっています。
この記号だけみても、ちょっとわからないですよね。。。
それぞれの意味は、以下のとおりです。
ちょっといきなり和声記号だけみても、ピンと来ない方も多いかもしれません。
この記事は、私の主宰する「楽曲分析サロン」のメンバー様の質問に応えたものなので、ピンポイントでこの和声記号だけをお答えさせていただいています。
この先生は、それ以前に私の主宰する「ブルグミュラー表現指導法講座」の和声編も受講してくださっているので、高度な質問をされているのです。
ですので、そもそも
「下方変位って何?」
と思われる方に簡単にお答えしますと、和音の第5音が半音下がっている(変位している)形のことです。
この和声記号や和声用語は難しく見えるかもしれませんが、実際の古典派の音楽でも多用されているので、聴き覚えがあると思います。
上述のクーラウのソナチネの楽譜を弾いて聴いてみてくださいね。
この下方変位は7の和音だけでなく、9の和音でも使われますが、これについてはまた別の機会に。
お読みくださり、ありがとうございました!
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