スクリャービンの音楽って難解?そんな印象の正体とは

「スクリャービン」と聞くと、「難解」「抽象的」「無調」といったイメージが先行しがちです。
しかし、それは後期作品に見られる「神秘和音」や無調傾向が印象付けられているため。
実は彼の初期作品には、ショパンの影響を感じさせる抒情的な作品も多く存在します。

14歳のスクリャービンが書いた《練習曲 op.2-1》とは?

今回「楽曲分析表現サロン」で取り上げたのは、《練習曲 op.2-1》
彼がまだ14歳という若さで書いたこの作品は、深い哀愁と豊かな和声感に満ち、ショパンを彷彿とさせるメロディと内省的な響きが魅力です。
この作品を通じて、スクリャービンの「難解」という先入観がやわらぐ参加者も多くいらっしゃいました。

🎧 実際にその響きを体感してみたい方へ——ロシアの巨匠ホロヴィッツによる名演奏をどうぞ:

Zoom勉強会では「神秘和音」にも触れました

勉強会の後半では、スクリャービン後期の特徴とも言える「神秘和音」についても簡単にご紹介しました。
神秘和音とは、ドミナント的な機能から離れた独自の響きを持ち、彼独自の音楽宇宙を象徴するもの。
解説とともに実際に響きを体感していただきました。

ラフマニノフとの対比で見える、ロシア近現代の多様性

ラフマニノフは日本でも人気の作曲家。
彼の音楽は旋律の美しさと情感の豊かさが魅力です。
今回のサロンでは、スクリャービンと並べて聴くことで、同時代のロシア作曲家たちの多様な語法の違いが見えてきました。
同じ「ロシア近現代」の括りでも、個性はここまで違う。
そこにこそ、楽曲分析の面白さがあります。

「楽曲分析表現サロン」では何を学べるの?

このサロン(月謝制・単発参加も可)では、様式・構造・和声・表現をつなげて「根拠のある表現力」のある演奏力と指導力を育みます。

・教材は動画で解説+Zoom勉強会で実践

・月ごとにテーマ(バロック、古典、ロマン、近現代)が変わり、多様な楽曲に触れられる

・ピアノ指導者や大人の学び直し層にぴったり

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